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漬物の歴史
漬物はとても長い歴史を持っています。
起源は原始時代から、野菜の皮などを塩漬けにして保存していました。
日本における、漬物の最古の記述は8世紀に遡ります。
西暦930年に描かれた『延喜式』には塩漬(しおづけ)、醤漬(ひしおづけ)、糟漬(かすづけ)、楡木(にらぎ)、須々保利(すすほり)、搗(つき)、荏裹(えつづみ)、の7種類の漬物が記されています。
その後漬物は日本各地で発展し、江戸時代1603年には産業として確立し、市販されるようになりました。
江戸時代の書物『四季漬物塩嘉言(しきつけものしおかげん)』には、漬物の様々なレシピが掲載されており、漬物産業が庶民にも浸透していたことが伺えます。
8世紀

8世紀、木簡(もっかん)と呼ばれる木の板には、瓜の漬物の記載が見られる。
(provenance:奈良文化財研究所ホームページ)
平安時代
(930年)
平安時代の書物『延喜式』には、漬物は塩、醤油、味噌など様々な方法で調理されたと記されている。

(provenance:文化遺産オンライン)
江戸時代
(1603年)

(provenance:国立国会図書館デジタルコレクション『四季漬物塩嘉言』)
江戸時代の書物『四季漬物塩嘉言』には漬物の様々なレシピが掲載されている。
現代の漬物
漬物は、現代でも幅広く愛されています。
野菜が持つ天然の食物繊維、ビタミン、乳酸菌が健康に良い影響を与えます。
また、漬物は日本各地で独自の進化を遂げ、日本全国を通して多くのバリエーションがあることも魅力の一つです。
現代では漬物は必需品というよりもしばしば嗜好品とされます。
しかし、職人の山本洋平は、エコロジーや食品ロスの削減が叫ばれる現代において、漬物本来の保存食としての役割を取り戻す時が必ず来ると確信しています。

漬物の分類
古漬け
3ヶ月、半年以上熟成させた野菜を醤油や酢などで味付けしたもの。
乳酸発酵が野菜の風味を引き立てています。
また、調味料によって様々な味のバリエーションが楽しめることが特徴です。

浅漬け
数日間塩漬けにした野菜を味付けしたもの。
あっさりとした味わいで、野菜本来の風味を楽しむことができます。
様々な野菜を浅漬けにすることができるので、旬の野菜や色とりどりの野菜でバリエーションや季節感を感じることができます。

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